はり・きゅう・マッサージに関してのよくある質問をまとめてみました。
他にも何か疑問・質問がありましたら、お気軽にお問い合せください。
鍼は痛くないの?
鍼の太さは、髪の毛ほどの太さ(0.14~0.30mm)、注射針と比べて1/10以下で、習熟した技術により、痛みはほとんど感じません。また、小児鍼という新生児にも治療できる、身体に刺さない鍼もあります。
*当院では自信を持ってお勧めできますが、鍼が苦手な方や、恐怖感・不安感のある方は他の治療にて行います。
鍼から感染する心配は?
東洋医学総合治療院では、ディスポ-ザブル(使い捨て)鍼を使用しています。
治療毎に新しい鍼を使用しますので、鍼から感染する心配はありません。
また、設備・器具・手指の消毒等、衛生面には十分な配慮を行っています。
鍼の作用って?
ぎっくり腰や捻挫のような急な痛みから肩こりや神経痛のような慢性的な痛みまで、鍼は痛みを抑えるのに即効性があります。
身体を守る為に働く細胞である白血球を増やし、免疫力を高める手助けをします。
アレルギー体質の改善や継続治療により血糖値のコントロールにも効果を表します。
お灸って熱くないの?
温度調節が可能なお灸、痕のつかないお灸、心地良い温熱刺激のお灸等様々な種類のお灸があり、用途に応じて使い分けております。*熱さを我慢すれば効くというものではありません。
お灸は痕にならないの?
直接皮膚にすえるお灸は、お米の半粒くらいの大きさのもぐさを用います。
もぐさの煙により色がついたり、お灸の痕がまれにつく事がありますが、すぐに消えるもので、昔のお灸のように何年も残るような痕がつくことはありません。
お灸の作用って?
内臓からくる痛みや、全身性の疾患、各臓器機能・代謝改善に効果的です。身体の深部まで温めて白血球を徐々に増やし、数日間効果が持続します。
*もぐさを使用する場合は蓬の効果である鎮静作用も働きます。
鍼灸の治療的作用は?
調整作用
鎮静作用:疼痛・痙攣等、機能が過敏に反応しているのを抑えます。
興奮作用:知覚鈍麻・知覚消失・運動麻痺等、機能が弱っているのを鼓舞させます。
誘導作用
患部誘導法:血行障害の見られる局所に施術、健康部から血流を誘導させます。
健部誘導法:充血・炎症部から離れた所に施術、健康部へ血流を誘導させます。
反射作用
神経の反射を利用し、組織・器官の機能を調節します。
消炎作用
炎症を治癒させます。
防衛作用
身体の防衛能力を高めます。
転調作用
自律神経失調症やアレルギー体質等を改善して体質を強壮にします。
按摩・マッサージ・指圧って?
あん摩(揉む他)・指圧(押す他)は、衣服の上から圧を加え、ツボや筋の流れに従って心臓から離れた方向、手足に向かって施術するのに対し、マッサージ(さする他)は、皮膚直接に圧を加え、リンパ・血液の流れを筋の走行に従って、手足から心臓に戻る方向に施術します。
*日本では、ひとつの資格として法制化されています。
やはり強い刺激の方が効くの?
*身体に加える手技(押す・引く・撫でる・さする・揉む・叩く)は、患者さんそれぞれに適した刺激と刺激量があります。
*刺激が強すぎると、かえって筋肉を傷つけ悪化させてしまう事があります。
按摩・マッサージ・指圧の作用は?
興奮作用
知覚鈍麻・知覚消失・運動麻痺等、病的に弱っている機能を高めます。
鎮静作用
疼痛・筋痙攣等、病的に過敏に反応している神経・筋の機能を抑えます。
反射作用
内臓の異常・貧血等は患部から離れた部位に施術する事により、神経の反射作用を利用し、組織・器官の異常機能を調節します。
誘導作用
外傷・炎症に伴う浮腫・打撲等で直接患部を施術できない場合、患部より心臓に近い部分に施術して患部の病的滲出物、出血などを誘導します。
矯正作用
関節拘縮・O脚等、硬くなった関節・筋などの癒着を剥し矯正します。
≪WHO(世界保健機構)で定められている鍼灸の適応症(49疾患) ≫
循環器系
狭心症を伴う虚血性心疾患、高血圧、低血圧、不整脈
呼吸器系
扁桃摘出後疼痛、急性扁桃炎、咽頭炎、喉頭炎、気管支喘息
内科系
下痢、過敏性腸症候群、便秘、腎石疼痛、胆石、胆石疝痛、胆道回虫症、胆道ジオキネジー、白血球減少症
神経系
頭痛、片頭痛、緊張性頭痛、坐骨神経痛、腰痛、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、神経循環性無力症、うつ病
泌尿器系
遺尿症、尿失禁、尿閉
骨・筋肉系
上顆炎(テニス肘)、頚部筋筋膜炎、頚椎炎、上腕肩甲節周囲炎(肩関節周囲炎)、慢性関節リウマチ、変形性膝関節症、捻挫と打撲
耳鼻咽喉科系
慢性副鼻腔炎、メニエール症候群
眼科系
近視
性器系
月経困難症、分娩の誘発、月経異常、女性不妊、男性不妊、インポテンス
その他
抜歯疼痛、肥満、片麻痺、アルコール中毒、薬物中毒、術後疼痛
≪その他、鍼灸マッサージの適応症となるもの≫
循環器系
本態性高血圧症、本態性低血圧症、神経性狭心症、不整脈の一部、心臓神経症
呼吸器系
気管支喘息、過呼吸症候群、神経性咳嗽
内分泌代謝系
肥満症、糖尿病、心因性大飲症、甲状腺機能亢進症
消化器系
消化性胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性大腸症候群、下痢便秘症、神経性嘔吐症、腹部膨満症、呑気症、神経性食思不振症、痔疾
神経系
頭痛、筋緊張性頭痛、自律神経失調症
泌尿器系
夜尿症、過敏性膀胱
骨・筋肉系
慢性関節リューマチ、全身性筋肉痛、外傷性神経症、書痙、痙性斜頚、頚腕症候群、チック、脊椎過敏症
皮膚系
皮膚系
耳鼻咽喉科系
メニエール症候群、咽喉頭部異物感症、難聴、耳鳴り、乗り物酔い、嗄声、失声、吃音
眼科系
発性緑内障、老人性白内障、眼精疲労、眼瞼痙攣
性器系
インポテンツ、不感症、月経痛、無月経、不妊症、更年期障害
小児科系
小児疳の虫、夜驚症、腺病質、小児消化不良症
その他
臀部・腰部・手足の冷え、肩凝り、のぼせ、不眠等の不定愁訴
東洋医学と西洋医学の違いは?
東洋医学 | 西洋医学 |
身体全体から症状の原因を探り、根本から症状を改善して、病気にかかり難い身体づくりを目指しています。鍼灸マッサージ・漢方等で治療します。 | 症状のある局所を分析・理論的に検査し、病気の本態解明や原因を追求、原因除去のため手術や薬等で治療します。 |
哲学的 | 科学的 |
全体的 | 局所的 |
対証的「証」の決定(病態把握) | 対症的「病名」の決定 |
人体経験 | 動物実験 |
自然治癒力を高める | 外科的治療 |
天然生薬 | 化学薬品 |
東洋古代の哲学的色彩 | 近代科学的医学 |